

高知本山の風力発電と暮らしを考える会
いってみましょう!
ヒーロー登場
電気をつくるヒーローがやってくる!
ある日、大きな会社が言いました。
「国見山の上にたくさんの風車を建てて、クリーンな電気を作ります!」
地球を汚さないエネルギー。
一見すると、とても良いことのように聞こえます。
かんきょうえいきょうひょうかしょ
「環境影響評価書」の公告
2024年、大きな会社は「環境影響評価書」を提出し、行政が公告しました。
これは、国見山で大規模な工事をしても「環境への影響は問題ない」と行政によって判断された、ということを意味します。
この「環境影響評価(アセスメント)」には、段階があります:
①配慮書 → ②方法書 → ③準備書 → ④評価書 → ⑤工事開始
多くの大規模開発では、この「評価書」の段階に至ると、計画は「決まったも同然」となり、ここから覆すことは非常に難しくなります。
しかし、この重大な局面が、ほとんどの住民に知られることなく、静かに過ぎていこうとしていました。
ちょっと待って!
計画を知った住民たちの不安
すべてが決まったかのように見えたこの頃になってはじめて、ふもとに住む多くの人が、計画の詳しい内容を知ることになります。
実は、この計画は2018年頃から始まっていました。
「え、本当に?」「私たちの山はどうなるの?」
・ 森がこわされちゃう!
・ きれいな水が減っちゃうかも。
・ 土がゆるんで、崩れちゃうかも。
・ 「ブーン…」って音が、ずっと続く?
・ 鳥や動物たちが、すめなくなっちゃう!
・ 川や田んぼの水の流れも心配。
・ 大きな風車、倒れたり羽根がとんだりしないかな?
・ むかしからの森の力、ちゃんと残せるかな?
・ 山に道をいっぱい作ったら、水がにげちゃうかも。
・ みんなに知らせないまま、話が進んでるみたい。
・ 町のみんなと、ちゃんと話して決めたい。
大石地区の「NO!」
最後の砦「保安林解除」
でもね、この国見山には、最後のとりでが残っていました。
それが――「保安林の解除」です。
風力発電の「事業実施区域」は、香美市・本山町・大豊町にまたがる広い範囲(約381.9ha)ですが、
その中で実際に風車を建てる予定地の多くが、
「水源かん養保安林」に指定された国見山の尾根筋に含まれています。
保安林とは、水を蓄え、土砂崩れを防ぐ――そんな命の源を守る林です。
だから、ここで工事を始めるには、その地域の「利害関係地区」のみなさんが同意しなければいけません。
つまり、住民には、まだ「NO」と言える権利が残されていたのです。
そして、2025年6月29日。
その利害関係地区のひとつ、「本山町大石地区」で、地区のみんなによる住民投票が行われました。
結果は—— 「反対」が過半数を超えた!
「わたしたちは保安林を解除することに同意しません」と、
地区として明確に"NO"をつきつけたのです。
News Kochi で紹介された記事はこちら(newskochi.net)
歴史の分岐点
そして今、私たちは歴史の岐路に立っている
「環境影響評価書」が出たあとに、
計画が中止になった例は、これまで確認されていません。
それでも、大石地区の人たちは、
その流れを自分たちの力で止めようとしています。
もし中止にできたなら、
それは ”手続き完了後に、住民の力で大きな開発を止めた、日本初の出来事” になるかもしれません。
今、国見山では——
絶望から、希望の物語が始まろうとしています。
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